剣崎沖のイサキ、前半数狙い後半型狙いも・・・

7月2日(土)、金沢八景のあさなぎ丸からイサキに行ってきた。
今年も6月1日に解禁となった剣崎沖のイサキ釣り、この時期『梅雨イサキ』とは言うものの、例年、梅雨が明けてから食いが本格化するのがここ剣崎沖。ところが、今年は珍しく開幕早々数型ともに好調とあって、連日、多くの船で賑わいを見せているようだ。開幕ちょうど1ヶ月経過した現在、日によってややムラが大きい感じが否めないものの、例年のこの時期、ほとんど釣れないことを考えれば、良型交じりでウリンボも日によっては束超えもあり、当たり年と言ってもよいのだろう。話は変わって、先週末、近場の半日LTアジに出撃した翌日月曜日、会社でふと腰に違和感を感じたところから始まって、再び持病の腰痛が重症化してしまい、さぁ大変。結局、火曜〜木曜くらいまではまともに身動きが取れず、会社2日休んで治療に4日も通うありさまに我ながら憂鬱極まり無い一週間。こんな状態じゃ週末の釣りはまず無理だろうと思っていたのだが、治療が効いたのか金曜日の朝くらいから急速に動けるようになってきて、釣り過ぎて帰りに重たいクーラー背負わなければ大丈夫かも?と思えるほどまで回復。海は凪だろうし、立ったままの姿勢でバランス取る動きはリハビリにもなるので(ホントですよ、笑)、不思議と会社は休んでも釣りには間に合っちゃうところが我ながらナント言いますか・・・。で、釣り物は先週アジ行ったので、気持ちはムギイカかイサキなのだが、まだ危うい腰の状態を考えるとイサキ以外に選択肢は無かった。いつもご一緒させていただく皆さんは、今週は各々予定が入っておられるそうで、いつもの時間に単身、金沢八景に向かった。電話で送迎をお願いすると、程無く社長がお迎えに来て下さり、ご無沙汰してました!車中、腰痛の話などが弾み6時15分頃に船宿に到着。さて船は混んでるかな?ウソ〜っ?店前にはポツンと常連K藤さんがおひとり。今日はガラガラですね!ガラガラどこじゃないよ!とK藤さん。船形の釣り座札はK藤さんの指定席左舷大ドモ以外は何処でも取り放題。土曜日だって言うのにこんなこともあるんですね。


土曜日というのにお客は2名、右舷は寂しく私ひとり。あまり多いのもアレだけどこんなに少ないのもな〜。

社長が普通に受付して下さったので、船は出るんですね?これを見てK藤さんも、出るのかぁ?ホントに出るのかぁ?と言いつつ受付完了。あと2、3人でも来てくれればいいんだけど・・・と思いつつ、結局、時刻まで誰も現れず仕舞い。じゃ行こか!と船長。7時17分、乗客2名でいざ出船。近場の釣りならまだしも、場所まで航程1時間、しかも船団密集して操船に気を遣うイサキ釣り、ホント恐縮です。珍しく風向きはナライで大変涼しい船上、現場到着までしばらくベンチに寝転んでウトウト、あ〜この時間が気持ちイイのだ。8時10分、剣崎沖のイサキ船団はかなりの船数。もはやこの画を見ただけでキビシそうな雰囲気に満ち溢れていた。(笑)船長はいつものようにクラッチとスラスターを巧みに操作して位置取りを微調整。毎度のことながらよくぶつからないよね。8時20分、場所が決まって開始のアナウンス。北東の風で晴れ、出船前には雨がパラついたが、この時間、雲は多めながらも陽が差す。海上はベタ凪で水色は濁り、指示ダナは20〜13m。う〜ん、イメージと違う潮色。茶濁りだったら良いのだが、半端に透明度のある茶緑の潮、この水色で良かった日はあまり記憶に無いかも。とりあえずウィリー5本針仕掛けを装着して、定番のシャクリから始めるが、開始15分経過も生体反応まったくナッシング!(最近、毎回コレだね、笑)こりゃマジキビシイぞ!と、程無く本日初の生体反応で何やらくっ付いた。取り込んだのはイサキの一荷、とは言っても15cm前後のマイクロサイズのウリンボで苦笑。コレかよ〜ッ!とりあえずバケツには入れてみたけど、後の釣れ具合次第で放流だなぁ。場所か時間か、これを皮切りにポツポツアタリは出始め、食いダナは20〜18mと案外低めで、上で当たるのはマルアジばかり。大潮の最終日で干潮が11時20分頃の予報、この時間、トモに向けての下げ潮だが、速過ぎることもなく今のところ大丈夫。


8時10分、剣崎沖に到着。この船の数見ただけでキビシイ予感・・・。常連K藤さん、タンクに水入れ中。

アタリは出たり出なかったりで、リズミカルなシャクリにリアクションバイトと言うよりも食いダナが狭いので、21mくらいから速めにシャクリ上げて18mで長めに待つような感じでしょうか。完全なワンパターンには持ち込めないが、食うときはダブル、トリプルが多いので数はグングン伸びる。それにしてもこれじゃ半身でお寿司一貫サイズ。小さいのは14cmくらいかな?水槽で飼いたいね。堪り兼ねて、あまりに小さいのは釣ったその場で放流し始めたら、その後、ほとんど放流になってしまい、13尾ほど放流したところ・・・逃がすのはぜんぜんイイんだけど、数はカウントしておいて!と船長。ハイ・・・。そう思って、一応、逃がした数も数えてはいたのだが・・・確かに、K藤さんは大型狙いで2本竿の置き竿で、細かいの最初から釣る気無いし、もう一人の客は釣ったイサキ片っ端から放流してたんじゃ、数狙いのポイントに入って一生懸命操船してる船長もバカバカしくなりますよね。ちょっと反省して、この後は大きさを問わず全部バケツに入れることに。徐々に潮が速くなってしまいペースは鈍るが、ツボに嵌ると5本針にパーフェクトなんてもあって、バケツはみるみる真っ黒。11時の時点で数えてみたら68尾、大きさ関係なく全部クーラーへ仕舞う。この調子で食わせたら180尾ペース?お寿司イサキ、いくら美味しいとは言っても180尾はシャレにならん!・・・と一瞬思ったが、余計な心配はまったく無用。11時を回ると急激に大失速(これも毎回言ってるような、笑)。干潮の潮止まりの時刻は近いが、潮は上っ側だけだが下げ潮のまま依然衰えず。場所かな?時間かな?あれだけ当たってたウリンボ君もすっかり鳴りをひそめてしまい、虚しく空シャクリだけが続く。11時40分、初の移動で今度は18〜12mの指示。再開するが、ここもなかなかアタリ出ず、お昼の時点で72尾(含放流13尾)。移動後、たまに食うのはスズメダイとウミタナゴだけ。引き出しを広げれば打開策はあるものなのか、そもそもどうしようも無いのか・・・。


後半、型狙いのはずが、いくらあがいても食わず、も〜降参!お隣の船はトモの方で何度か玉網入ってましたが。

12時半、松輪の船が撤収すると、いつものように残るは横浜勢と久里浜勢。釣りを続けながら微妙に位置取りが変わって、指示ダナは17〜12m。ここはデカイの狙いでイイ反応入ってきてると船長。12時50分、久々のアタリは今日イチの23cm。目が麻痺してしまいデカく見える。先針の白に食った。このサイズが2桁くらい交ざってくれれば、他が小さくてもいいんだけどねぇ。昼から天気が不安定で、雨が強まったり弱まったりの繰り返し。左舷のK藤さんは流石、型狙いタイムに入って、早速30cm前後の良型を2尾揃えていた。しかし、アタリが出せません。シャクリとかそういう問題なのかな?誰も見てないので(笑)、試しに内房方式の仕掛けに替えてイカタンでやってみるも、食ったと思えばウミタナゴ。まったく釣れる気せず、早々にウィリーに戻す。すると、船長が少し釣り座下がってみろと。エッ?他にお客居ないのに関係あるんですか?関係ある!と断言。そういうもんなのかな。ちなみに潮は左舷トモに行ってるので、さっきから見てると隣の青い船も左舷は大ドモの常連さんだけ、他、右舷の後ろ寄りでも玉網が入る場面があったが。試しに右舷トモまで移動してみると、14mでガツッ!と力強いが掛からないアタリに見舞われ、コレ、もしかしてモノ良さそう。でも掛かんないんじゃしょうがない。そんな悔しいアタリが3回ほどあって、堪り兼ねて操舵室に。ウィリー3回当たったけど掛かんないや!餌釣りの方がいいかな?って言ったら、隣の船のあのお客もウィリーだからね・・・と船長。14mで当たったと言うと、そんなもんだろうと。トボトボ釣り座に戻るが、その後、押しても引いても、動かしても止めても、食うのはマルアジとウミタナゴばかりでイサキが食わない。最後、元の釣り座に戻ってウリンボ2尾を追加し、定刻15時に終了。船長は左舷のトモでシャクれば釣れたとか、シャクリのお客があと何人か乗ってれば釣れたとか言ってくださったけど、如何せん、本人やってて後半の手応えの無さには凹むものがあった。


本日の釣果、イサキ 75尾(14〜23cm)、マルアジ 20尾くらい。他、スズメダイ、ウミタナゴ、ネンブツダイなど。イサキは序盤戦あまりにも小さく、13尾ほど放流しましたが、途中からそうも行かなくなり・・・。マルアジは8尾だけ持ち帰り。


当日、ウリンボのお刺身と炙り、唯一の20cmオーバーは塩焼きにして賞味。お刺身は半身でお寿司一貫サイズ。血合い骨抜くの大変なので、半身を縦割りで!コレ簡単でいいです。しかし、この小さいのに脂の乗りはスゴイ!甘味があって、お味の方は一級品。もちろん塩焼きも絶品!

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